講習会 コース案内

組み紐

梶 操氏は1928年2月12日京都生まれ。1953年に昇苑組紐社長と結婚し、組み紐の研究に打ち込んだ後、丸台より理解しやすい角台を考案しました。

1978年には日本伝統工芸士に認定され、以来その時間と技を組み紐の普及に捧げてきました。1990年、宇治市長賞を受賞。1994年には京都府伝統産業の優秀技術者として讃えられました。また労働大臣から1999年に「卓越技能章」を受章。

梶氏は最も技術を必要とされる古代68糸巻と呼ばれる技を使える今日ではただ一人の人物であり、81歳という年齢にあって今も精力的に組み紐の伝承・普及のため日本各地で活躍しています。

ウィキペディアによる組み紐の説明
2009年7月6日に行われた大会前ワークショップレポート

もじり織り

畑中 千恵子氏は1970年に多摩美術大学染織科を卒業。文化学院アート&クラフトセンター織物研究科で研究に携わった後、そこで教え始めました。1973年からもじり織りを研究し始め、本をいくつか出版、展覧会も開いてきました。

彼女はもじり織りの技法はペルーと中国で同時期に始まったと考えており、彼女の研究のある部分はアンデス地方の布のコレクションが基礎になっています。このコレクションはもともとはいとうまさこ氏のものでした。この中の裂れのひとつは西暦900年から1600年にペルーで繁栄したChancay文明においてミイラを包んでいたものです。畑中氏はこの古代布を多数復元しています。

もじり織は日本の伝統的な織物の一つですが、日本だけでなく、中国、韓国、ペルー、メキシコ、ガテマラでも織られてきました。もじり織は大きく分けると、紗と羅(上図参照)があり、組み合わせることによって複雑な組織が作れます。

ワークショップでは、レースのような文様が出せることから、羅を紹介します。テクニックはスプラングと呼ばれる棒を使う技法に似ていますが、今回、単純な手製の枠を使い、羅の二つの基本の組織と、この二つの組織を組み合わせて、ペルーの文様と日本の文様を織ります。複雑なように見えますが糸の動きをつかめば作業はかなり早くなります。

手まり

手まりは中国で生まれた民族工芸で日本へは5,600年ほど前に伝わりました。

昔は古くなった着物の端切れで作られることが多く、お正月には親から子供へプレゼントされ、お正月の遊びとして親しまれていました。硬く巻かれた何層もの鞠の内部には母親が子供のために願いをこめ、小さな紙切れを忍ばせたものでした。

時が経つにつれ、シンプルな見た目だった手鞠は、細かく美しい刺繍を施しより装飾的になり、今では日本の伝統的な工芸品の一つに数えられています。

ウィキペディアによる手まりの説明

ロザリンレース

宮脇 千恵子氏は1986年イギリスのKirkley Hallにて、当時The Lace Guildの理事を務めていたMrs. Gilian Dyeに師事しボビンレースを編み始めました。1989年、City & Guild主催のレース・クリエイティブコース(2年間)で日本人初の受講生となり、この期間にMrs. Pamela Nottinghamにバックス・ポイントレースを教わりました。

1992年の日本帰国後、ENGLISH ART BOBBIN LACE in JAPANを発足し、1995年には“晩秋のウインダーミアー”で 読売新聞社賞を受賞しました。これに続き1998年にはイギリスのThe Lace Guild主催コンペティション Traditional techniqus for tomorrow部門で最優秀賞を、2000年には読売・日本テレビ文化センター賞を受賞しました。2002年、単身オランダへ渡り、ベルギー発祥であるロザリンレースのディプロマを得ています。

宮脇氏は授業を行うだけではなく、オリジナルレースのデザイン・制作から、レース文化普及のため本の出版、レース展と幅広く活躍されています。

オリジナルレースをデザインする

中崎 久美子氏は1989年、ボビンレースに魅せられ、ベルギーの古都・ブルージュのカントセンターでディプロマを取得。以後20年間にわたって、ベルギー、スイス、スペイン、日本などでレースデザイナー、講師として活躍してきました。

また、ブルージュレースで最も難しいとされるバンシュの難解な糸の流れをデザイン通りに作図する技術、複雑で難しいアンティークレースの図案を起こし直す技術を習得し、優しく愛らしいオリジナリティあふれるデザインを数多く生み出し続けています。その1000を超える作品たちは、1998年、自身初となる作品集として世に出て以来、今日まで世界中で9冊の作品集が出版されています。

この講習では、バンシュ、フランドルス、デュッセスなどであなた自身のデザイン、ダイアグラムやプリッキングを作れるようお手伝いします。OIDFA日本大会の記念として中崎氏は日本の織物やキャラクターなど、とても日本らしいデザインも用意しています。自分自身でデザインし個性あふれる独自のレースを作りたい人向けの講習です。